妖精の扉とは

妖精の扉「妖精の扉」というのは、カナダのソルト・スプリング島で島中に設置されている扉にヒントを得たもので、アメリカのウィスコンシン州、ミシガン州にも、同様のものがあります。“小さな扉が、建物の入り口、あるいは樹木や岩の割れ目や隙間等に出現し、そこには妖精が来て住みついている”それはイメージの世界への入り口でもあります。妖精が住んでいると信じて、贈り物や手紙を扉の前に置いておく、こどもや大人、その想像をさに広げようと扉の前に「妖精の忘れ物」を置いたり、小さな窓のカーテンを動かしておいたりして「仕掛け」をする大人。
 目に見えないモノへの共通認識は、あらゆる文化・地域で太古より、そこに住む人々の心をつなぎ、世界は人間だけのものではないというメッセージも伝えてきました。外灯が増えて闇が減り、口伝えの機会も減り、妖怪や妖精は住みにくい現代ですが、生活の中でそんな目に見えないモノたちのことが話題になり、想像がふくらむ社会というのは、心のゆとりや人とのつながりがあるものではないかと思います。


妖精の扉と子ども 私たち「妖精の扉プロジェクト」は、自分たちの暮らす街に、妖精を増やす活動を2012年から始めました。この取り組みの当初、私たちは、誰が作ったのかわからないように、大きく宣伝等しないように、密かに扉を置き始めました。「扉」は人間が作ったものにしたくなかったからです。保護者の方等には説明をし、こどもたちが気づいた時に「これは何か」をお話していただけるようにして。
「妖精・小人の住んでいる扉」は徐々にこどもたちの間で噂になり、小さな手紙やプレゼントが連日扉の前に置かれるようになりました。扉が設置してある公園の横を学校帰りの小学生の男の子が、「妖精さーん」とあいさつして通る時、この子が大人になっても、きっとここが大切な場所であり続けると思えました。
「妖精のいる街で育った」大人が、将来この地を引き継いで、愛しんで欲しいものです。